子どもの野菜湘南藤沢農場とは
こんにちは。
子どもの野菜湘南藤沢農場を運営している春日です。
きっかけ
私は、2014年に多摩市役所を退職後、こちらの農場の運営を行ってきました。
きっかけは、私が教育委員会に配属になっていた時でした。
小学生が学校給食を食べたことで、アレルギー反応を起こし、なくなってしまったのです。
それがきっかけで、子どもたちに安全、安心でおいしい学校給食を届けたいという想いが強くなりました。
そんなとき、えと菜園の小島希世子さんに出会い、コトモファームという体験農園を始めることになりました。
その後、コトモファーム上級者コースを受講し、農業での起業の準備を始めます。
そして、小島さんの紹介で4000㎡の農地も借りられることになり、2014年9月から農薬を使わず、化学肥料も使わない野菜の栽培を開始し、現在に至っています。
場所
当農場は、神奈川県藤沢市にあります。(藤沢市菖蒲沢(ショウブサワ)385付近 宮ノ腰バス停から徒歩5分)
ただ、農場には看板が設置できないため、はじめての方は見つけられないかもしれません。
私は東京の立川に住んでいますが、毎日片道1時間半をかけて車で通っています。
藤沢に引っ越すように周りからは言われることもありますが、車を運転している時間がその日の畑のことや、今後の畑のことについて考える良いリラックスの時になっていると感じているため、引っ越す予定はありません。
子どもに安全、安心でおいしい野菜を届けたい
ファーストステージ:学校給食の困難さに気づく
私はこれまで農薬や化学肥料を使わずに育てた野菜を学校給食に提供したいと考えて、取り組んできました。
実際毎年一定量の野菜を藤沢市内の学校給食に届けています。
しかし、7年以上の経験(2021年時点)を経て、限界を感じており、新たな展開を目指す必要があると感じています。
その理由は大きく2点です。
1つは学校給食としての野菜の買取金額です。
もう1つは、野菜の規格の厳しさです。
学校給食は野菜の皮むきなどは機械で行います。
そのため、機械に合わない野菜は買い取ってもらうことができません。
適切な大きさの野菜以外のものは、余ってしまうため、他の販路を探すことになります。
結果、楽天ラグリなどに出品することとなり、2018年には新人賞を受賞しました。
インターネット上で販売すれば、学校給食よりも高く買ってもらうことができます。
しかし、それでは当初の目的である安全、安心でおいしい学校給食を届けるという想いからは離れてしまうという葛藤がありました。
無農薬栽培の困難さ
無農薬栽培であるため、雑草の伸びがすごいです。
特に夏場は毎日が草刈りといった感じですが、野菜を植えたところは機械を入れられないため、対応がしきれない状態になってしまっています。
もちろん、多くの友人・知人にご協力いただいているのですが、それでも伸び行く雑草には勝てません。
実は、雑草は野菜の栽培にはそれほど大きな影響を与えません。
しかし、雑草が伸びていると、その種が回りの畑にも散らばり、他の畑に雑草が生えやすくなってしまいます。
他の畑では農薬を使って雑草を抑えているにも関わらず、こちらの畑の種の影響で雑草が増えてしまっては良い迷惑です。
そのため、周りの方々から指摘を受けることもあります。
給食野菜づくりサポーター募集
農作業で学んで楽しんで社会貢献しませんか
子どもたちが健康に育つために
学校給食を食べた児童がアレルギーで亡くなったのを目の当たりにし、定年退職を機に子どもに安全で美味しく栄養価の高い野菜を提供するため耕作を開始。
2015年から学校給食にジャガイモ、ニンジン、カボチャ、ブロッコリー、ダイコン、サツマイモを納品してきました。
コロナ禍でも学校給食再開後にジャガイモ100キロを納品しました。
学校給食は、短時間での機械処理等の必要から一般流通以上に狭い規格で、ジャガイモは大きめのL,2Lのみ、人参は1本200g以上等のため、作物には膨大な規格外品が発生します。
こういったものなどをネットや市内青果業者に販売してきましたが、これらを農場運営を支援してくれる方々にも味わっていただきたいと考えています。
毎日の畑の作業については、いくら取り組んでも終わりません。
一緒に取り組んでいただける方々を募集しています。
これまでの農業経験などは不要です。
興味があるという方、畑を見に来てみたい、お子さんに安全な畑で土や野菜にさわってもらいたい、そんな想いでぜひご参加ください。
作業の仕方を選べます
- 作業内容
耕運、種まき、植付け、収穫、出荷、雑草処理等年間を通じた農作業全般。
- 活動日
スポット、季節単位、通年と都合により設定できます。
- 活動時間
通常:10時~12時
※場合によって午後にまたがる場合もあります。
7月〜9月:8時~10時
夏季はスイカなどの野菜がグレードアップします。ご参加いただいた方には、冬の収穫祭ご招待もさせていただきます。
できましたら月に一回のご参加をお待ちしております。
- 連絡先
作業できる日については前日までに公式LINE、ショートメール又は電話でご連絡下さい
☎070-6665-3514
作業内容については子どもの野菜湘南藤沢農場のフェイスブックや年間スケジュール、月ごとの作業のカレンダーをご参照ください。
- 参加特典
収穫可能時期には、月に何回参加しても野菜はお持ち帰りいただけます。
農場で生産する給食用野菜等。年間20品目程度。
- 各種保険への加入は各自のご判断でお願いいたします
農作業では、カマや農機具を使うため、ケガをすることもある旨ご理解いただき、作業中の事故に関しては応急処置は行いますが、自己責任でお願い致します。
セカンドステージ:新たな協力の形と継続した無農薬野菜の提供を目指して
2024年、退職して10年になりました。
これまで学校給食に無農薬の野菜を届けたいという想いで、がむしゃらに取り組んできました。
おかげさまで、このホームページをご覧いただき、サポーターとしてご協力のお声掛けいただく方も増えてきました。
どうもありがとうございます。
10年が経ったということは、私は10年歳を重ねたということで、70歳になりました。
これまで、私の想いで取り組んできたのですが、継続して無農薬の野菜を届けるための課題を解決するには至っていないというのが実情です。
私自身の力の至らなさを痛感しており、どうしたら良いのかと悩んでおります。
というのも、赤字の事業のため、私の想いがなくなった時点で、担う人がいなくなってしまい、給食への無農薬野菜の提供はストップしてしまうからです。
私としては、野菜の提供を続ける断固たる決意を持っていますが、私がいなくなった後のことを考えると、残念でなりません。
やはり、継続できる仕組みづくりが必要だと考えています。
そこで考えているのが、NPO法人化です。
学校給食に安全・安心な無農薬栽培の野菜を提供するという考えにご賛同いただけるみなさまから、寄付をいただき、その資金によって担い手を育成していくという形にできればと考えたところです。
実は、これは私が公務員出身だからかもしれませんが、お金で解決するというのは抵抗がありました。
その理由としては、この取り組みは私の想いからスタートしたことで、お金を目的にこの事業を始めたのではないという考えが頭をかすめるからです。
公務員の生活はみなさまからいただく税金から成り立っているものではありますが、営利目的に取り組んでいたわけではなく、子どもの野菜の事業自体も同じ感覚で取り組んでいるというところがあるのかもしれません。
しかし、実際は年間にかかる経費が100万円なのに対して、野菜の売上は50万円と年間50万円は赤字となってしまっています。
事業として継続するためには、事業化していく必要があり、継続するためには人が雇用できるような収入がある状態を作っていかなくてはいけません。
公務員の生活の中では気づくことができなかった、継続するためには収益化、お金をいただける仕組みが必要だということを学んだところです。
私の年齢が年齢になってきているので、切実です(笑
もちろん、野菜の売上で雇用を生める状態を作れるのがベストですが、ファーストステージの部分でも述べた通り、無農薬・無化学肥料野菜栽培の作業量に対して、給食用野菜の買取価格というのは割安なためすぐにこの問題を解決するのは難しいと感じているところです。
そこで、ご賛同いただけるみなさまからの寄付を募って、雇用を生むことができないかと考えたところです。
寄付であれば、毎年継続して寄付を募らなければならず、みなさまにご協力をお願いし続けなくてはいけないのではと思われる方もいらっしゃるかもしれません。
そこは、私の元行政職員としての経験に基づいた戦略があります。
それは、みなさまからの寄付をもとに藤沢市、行政を動かしていこうという想いです。
行政は市民の意見を反映して運営されている組織です。
しかし、一人の市民が窓口に行って訴えても、まず聞いてもらえません。
というのも、首長や議会の選挙という意見を伝える仕組みがあるからです。
また、新しいことをするときには、前例がないと取り組めないという前例主義のハードルがあります。
この、市民の意見を伝える仕組み、前例主義の2つのハードルを超えるための取り組みが今回の寄付募集とNPO法人化です。
まず、寄付を募集することで、こういった取り組みに賛同いただける方がどれだけいるのかということを行政に伝えることができます。
そして、NPO法人化して、一人3000円の寄付が100人から集められると、認定NPO法人として寄付控除として税金の控除を受けられる認定を受けることもできるようになります。
つまり、寄付を集め、認定されることで、無農薬の野菜を学校給食に届けたいという想いに賛同する人が一定数いて、かつ実際に学校給食に提供しているという実績も示すことができるのです。
これによって、藤沢市の学校給食に無農薬・無化学肥料栽培の野菜を提供しようという予算を確保するという動きにつながると最高だと考えています。
ただ、先にお断りしておくと、予算化が実現したとしても、子どもの野菜湘南藤沢農場の野菜を行政が買ってくれるとは限りません。
それは行政は公平性を重視するため、予算は確保しても市内の農家さん全体に声をかけて、その中から給食に提供するベストの野菜を選ぶからです。
私自身、実は予算で子どもの野菜の野菜を必ず買ってほしいかというと、そうでもありません。
誰が提供するのであれ、藤沢市内の無農薬、無化学肥料栽培の野菜が子どもたちに届くのであれば、私としては満足です。
その場合、私の農場での雇用の確保ができないので、子どもの野菜湘南藤沢農場自体は私が引退するとともに、なくなってしまうかもしれません。
そうなってしまった場合は、それはそれで寂しくなりますが、私がこの事業を始めた目的としては達成できることになります。
その第一歩として、ぜひみなさまからの寄付のご協力をいただけますと幸いです。
1人3000円からこちらの口座へご入金をお願いします。
みずほ銀行 立川支店 店番号546
普通預金 口座番号 1569570
口座名義 カスガ カズミ
※寄付の際には「キフ 名前」のご記載をお願いします。
寄付いただいた場合は、ぜひ公式LINEよりご一報いただけますと幸いです。
2024年の4月から2025年3月までの1年間で100人のみなさまの賛同を得られればと考えております。
もちろん、収支上は100人☓3000円いただいても30万円なので、黒字にはなりません。
しかし、この想いを伝える第一歩としてご協力をお願いいたします。
また、ぜひ畑も見に来てください!
農場の概要
所在地:藤沢市菖蒲沢(ショウブサワ)385付近 宮ノ腰バス停から徒歩5分
広さ:4反(4000㎡)
耕作:2014年~
品目:ジャガイモ、サツマイモ、スイカ、ナス、トマト、キュウリ、ニンジン、トウモロコシ、カボチャ、ブロッコリー、ダイコン、キャベツ、白菜、かぶ、ニンニク、玉ねぎ、レタス等。(学校給食以外の日常野菜も生産)
栽培方法:農薬、除草剤、肥料を全く使わない、自然栽培的方法。
マルチは、生分解性マルチを使用。
販路:藤沢市の学校給食、市内青果店、ネット販売等。
イベント:夏と冬の収穫体験会。市内幼稚園300人の児童の芋ほり。
従事者:代表者一人。繁忙期などに親子のご家族や元同僚が手伝ってくれています。
参加方法:公式LINEもしくはこちらの問い合わせフォームからお気軽にご連絡ください!
子どもの野菜湘南藤沢農場 代表 春日和己
SNS等での情報発信
ほぼ毎日畑に行っているため、誰かが収穫をした場合は、気づきます。
せっかくお越しいただいた方がどなたなのかを把握できると、私自身の励みになるとともに、どのように食べられたかということを把握できるようになるため、SNS等で情報発信をしていただくことにしています。
twitter、Facebook、Instagram、lineなど、形態は問いませんので、ぜひ発信をお願いします。
#子どもの野菜
にしていただけますと幸いです。
最新情報
お問合せ
子どもの野菜 湘南藤沢農場は、子どもたちに安全、安心でおいしい学校給食を届けたいという想いのもと運営しています。
その想いに賛同いただける方は、自由に野菜を収穫いただけます。
はじめての方は、こちらから訪問日時についてお知らせください。